第42回 「最強のコーチング」清宮克幸
学生の頃、ユニクロを経営するファーストリテイリングの新卒採用者向けの会社説明会に参加したことがあります。そこで会社側が強調していたことは、良い会社&伸びる会社には分かりやすく、従業員のモチベーションをあげるスローガンがある、ということでした。
例として挙げられていたのが、ディズニーランドの「子供が転んで地面を舐めても大丈夫なくらいキレイなテーマパークであれ」でした。そして、ユニクロには「世界中の人に安価で良質のカジュアルウェアを提供する」というスローガンがあるそうです。
で、この本の著者である元早稲田大学ラグビー部監督の清宮さんも同じことを言っています。強い組織であるためには、スローガンが必要だと。全員がひとつの方向を目指せるものを設定する必要があると。
そして、清宮さんが早稲田ラグビー部のスローガンに採用したのが「アルティメット・クラッシュ」。相手を徹底的に叩きつぶし、早稲田が通った後にはぺんぺん草も生えないほどの「完全なる勝利」を目指す、という意味が込められているそうです。ちょっと恐いくらいの気迫がこもっていますね。
この言葉を考えたのは、イラクで亡くなった外交官の奥克彦さんだそうです。早稲田ラグビー部のOBで、イギリスに駐在していた頃に清宮さんに請われてつくったらしい。
低迷していた早稲田ラグビー部を13年ぶりの日本一に導いた監督のことだけあって、このスローガン必要説以外にも、強い組織をつくるための持論がたくさん述べられています。しかも、全て実体験を例に出して解説してるから説得力があります。
ちなみに清宮さんは、リクルートのリーダー研修では落第点をつけられたとか。だけど、まったく気にもとめず、中間管理職対象の研修で生み出そうとしている「歯車としてのリーダー」では、組織を引っ張っていくことはできないと斬り捨てます。周りを巻き込む、もっと強いリーダーシップが必要だと。かっこいい!
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