第46回 「情報の『目利き』になる!」日垣 隆
テレビ番組の“やらせ”が次々と明るみになっていますが、ひどいもんですねえ。「テレビの情報を鵜呑みにしてしまう方も悪い」なんて言う人もいますが、実験の模様まで見せられて「疑う姿勢」を持てっていうのは、やっぱり難しいですよね。とくに、一般的な日本人は皆、善良な人だから信じてしまいますよね。
で、この本の話ですが、日垣さんは、さまざまな情報や常識をまず疑ってかかります。そして、入念に調べ、その結果を通して自分の主張を形成しています。たとえば、少年犯罪の場合、加害者は匿名で報道するというのが当たり前になっていますが、日垣さんは少年加害者を実名で書きます。
少年の加害者については実名や写真を掲載しないとした少年法は、それはつくられた当時多発した欠食児童の「おにぎり泥棒」を対象としているそうです。「おにぎり泥棒」たちは、なんと実名報道されていたのです。
それで、「それはあんまりだ」ということで、匿名で報道するように法律をつくったわけです。そんな軽い犯罪で一生を棒に振ってしまったら、かわいそうですもんね。
日垣さんは、そこまで調べ上げた上で、「おにぎり泥棒」と「凶悪犯罪者」を混同するのはおかしいと主張するわけです。
「人を故意に殺すような少年であれば、その結果に対する責任を自覚させないと更正もできないと思います。殺人などの社会的意味を考えるためには、その凶悪犯罪の内実を閉じ込めるのではなく、広く報道されることを通じて、少年といえどもその現実と向き合う必要があるでしょう。」
という考えかたには、かなり納得させられました。
やっぱり、メディアの情報や常識だけを頼りにするのではなく、自分でいろいろ調べ、自分の主張をつくっていくことは大切ですね。最近の選挙を見ていても、メディアに好印象を持つような報道をされた人&政党が勝っていますもんね。国民が選んだというより、メディアが選んだといっても過言ではないくらいです。
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