カテゴリー「文学・評論」の4件の記事

2007年4月15日 (日)

第44回 「ぐっとくる題名」ブルボン小林

「ぐっとくる題名」という題名がイマイチぐっときませんが、タイトルについては興味があるので読んでみました。本を買うときって、タイトルだけで選ぶことが多いですし。ちなみに、ブルボン小林さんは「猛スピードで母は」の長嶋有さんと同一人物です。

結論から言うと、この本を読んでも「ぐっとくる題名」を自分で考えられるようにはならないでしょう。過去の小説や楽曲の名タイトルについて、“なぜそれが名作なのか”を解説をしていますが、これはあくまでも後付けの理論というか、その理論を用いれば名タイトルを考え付くというような類のものではありません。

まあ、そもそも、名タイトルをつけた人たちも、ブルボン小林さんが言うような理論で考え出したわけではないと思います。なんとなく思いついたというのが本当のところでしょう。

本書で紹介されいる題名のなかで、特にいいなあと思ったのは以下のもの。

「脳手術の失敗」(バッジーの曲名)

「これからはあるくのだ」(角田光代のエッセイ集の題名)

「幸せではないが、もういい」(ペーター・ハントケの小説の題名)

「世界音痴」「にょっ記」(穂村弘のエッセイの題名)

一昨日の清宮さんじゃないですけど、なんにでも素敵な題名やキャッチフレーズ的なものは大切ですよね。ビジネスマンの仕事だって、皆のモチベーションをあげられるようなプロジェクト名を考える必要がありますよね。

ぐっとくる題名

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2007年3月16日 (金)

第17回 「サラサーテの盤」内田百閒

なんともやるせない小説です。なにひとつ、“腑に落ちる”という体験を読者にさせないまま終わってしまいます。考えても考えても、なにひとつ己の手に掴み取ることができません。このやるせなさが、この小説の魅力なのでしょう。

サラサーテの盤―内田百〓集成〈4〉

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2007年2月23日 (金)

第10回 「お婆ちゃん!それ偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!」松尾スズキ・河井克夫

お婆ちゃん!それ偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!

松尾スズキのエッセイ集。「内容がないってよく言われる」と自分でも書いているが、たしかにどうでもいいことばかりを語っています。雑学になるようなことは、ほとんで出てこない。キャリアアップにつながるような、ありがたいお話は皆無。

 でも、それでいいのです。「自分を磨く」ために読書するというスタンスは、僕は大嫌いです。そんなケチくさい考えからでなく、純粋に刺激と面白みを求めて書を読もうではありませんか。

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2007年2月17日 (土)

第6回 「その辺の問題」中島らも・いしいしんじ

その辺の問題

ここ数年巷に氾濫する「~の仕事術」みたいな、バリバリのキャリア志向の本に嫌気がさしている人はこの本を読むべし。そういった一本調子な上昇志向とは対極に位置する二人価値観が満載の一冊です。

 中島らもがサラリーマン時代をいかに過ごしたかをはじめ、“こいつらほんとしょうもないなぁ”というエピソードが、ギスギスした世の中に疲れている心に癒しを与えてくれます。

 仕事で嫌なことがあったときに読むといいのではないでしょうか。“なんでもありだな”って思えてきますから。

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